台湾食その15 海鮮街で何も知らず「油魚」の味噌焼を食してしまうの編@高雄・旗津老街

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2017/12/30
台南高雄旅4日目の午後。
高雄・旗津半島の「旗後砲台」と「高雄灯台」を徒歩で見学した後は・・・。
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再び旗津のメイン通り「廟前路」に戻ってきました。
人がめちゃ多っ。
お昼時ですからねえ。

本日のお昼ご飯はこちらの海鮮料理屋にて。
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付近には似たような海鮮のお店が沢山あります。
どのお店がイイとかよく分からないので、フィーリングで選びました。

店頭には・・・。
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お魚たちが整然と芸術的に配列され、文字通り顔を覗かせています。
あまり日本では見かけない陳列方法に興味深々。

貝類などもあり。
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好きな海鮮を選んで調理してもらうことが可能ですが、コミュニケーション力が必要です。

生け簀もあり。
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活きの良さそうなエビが泳いでいます。
他にもカニ類などの水槽もあり。

朝ごはんを食べすぎたせいか、まだ、そんなに空腹というわけでもない状態。
できれば少しだけ魚料理を食べたいところ。

しかしこういうお店は、大人数で訪問するのが一般的なので、お一人様分のお料理を適量注文するのが難しかったりします。

・・・と悩んでいると、店員さんがメニューを持ってきてくれました。
店員さんは観光客慣れしているので、私が日本人であることに気づいているようです。

メニューにある焼き魚類は、どれもお魚を一匹丸ごと焼いたもので、量が多そうです。
聞くと、魚一匹はだいたい400~500NTD (1600円~2000円ぐらい)とのこと。
うーん、もっと安くて量が少ないのがいいんだけど・・・。

と。
メニューの端っこに「味噌魚」というお料理を発見。
魚の切り身を味噌煮にしたような感じの写真でした。
量が少なそうだったので、これにしてみることにします。

私「ようめいよう、うぇいぞんゆ~?(有没有味噌魚?=味噌魚ありますか?)
店員「ようあ!(あるよ!)」

店員さんが指さしたのは・・・。
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氷に埋もれた謎の魚の切り身。
写真ではよく分かりませんが、ビニール袋の中に味噌漬けになった白身の魚の切り身が入っています。
何の魚だろうか?

私「しぇんまゆー?(什麼魚?=なんという魚ですか?)」
店員「ようゆー
私「ようゆー?」
店員「とぅいあー(そうだよ)」

ようゆー?て言われても、何の魚かサッパリ分かりません。

私「つぇんましえ?(怎麼写?=どう書くんですか?)」
店員「あー・・・」

店員さんは、紙に「油魚」と書いてくれました。
なるほど、確かに「油魚」なら「ようゆー」です。

店頭に陳列されているお魚たちを指差しながら、

私「なーがゆーな?(哪個魚呢?=どの魚の切り身なの?)」
店員「メイヨー。たいだーら(没有。太大了=ここには無いよ。とてもでっかい魚だから)」
私「なるほど」

まあ、そもそも海外の魚の種類なんて知らないので、聞いても仕方がないわけです。
この「油魚」、この時はどんな魚かも知らずに美味しく食べてしまいましたが・・・。

後日、日本に帰って「油魚」についてネットで調べてみると、日本では「アブラソコムツ」とか「バラムツ」と呼ばれている魚のことらしい。

さらにWikipediaで調べてみて仰天。

アブラソコムツは、マグロ、特に大トロに似て美味とされるが、有害である

えっ?

有害性は、油脂成分がワックスエステルであることに由来する。これは深海魚に多い形質で、ヒトは消化できずヒマシ油などと同じく瀉下作用(下剤)を発揮する。そのため大量に摂取すると腹痛や下痢を起こすリスクがあり、さらには油脂が肛門からそのまま漏れ出す。

(((((( ;゚Д゚))))))

そ、そんな危険な魚だったとは・・・。
日本では食品衛生法で販売が禁止されている魚なのだそうですが、台湾では普通に出回っているようです。
この時はたまたま運が良かったのか、特に身体に異常はありませんでしたが、食べてはいけない魚だったようです・・・。

しかし当時は、そんな魚だとはつゆ知らず「油魚の味噌魚」に決めて店内へ。
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時刻は既に2時半ごろ。
お昼時は過ぎていましたが、それでも店内はお客さんで賑わっていました。

飲み物は冷蔵庫から自分で取って、後で自己申告してお会計する方式。
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この時は自分で持参してきたペットボトルの水を飲んだので購入せず。

まずは、別途オーダーしておいた空心菜(80NTD=約320円)とご飯(10NTD=約40円)が到着。
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空心菜はシャキシャキのニンニク風味で美味しいです。
野菜をいっぱい食べないとねー。

しばらくして、ついに(油魚の)味噌魚 (200NTD=約800円)到着。
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胡麻がふりかかっていて美味しそう!
無知とは恐ろしいものだ・・・。

身をほぐしてみる。
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普通に身が締まった白身のお魚。
ブリの味噌焼のようなお味で、なかなか美味しいではありませんか。
骨が全く無いので、ガツガツと食べられます。
ご飯にもよくあう。
どのような調理がされたものなのか不明ですが、全体的にパサパサした感じでした。

次の日も、幸運にも身体に異変はありませんでしたが、人によっては下痢などの健康被害があるかもしれませんので、台湾の「ようゆー(油魚)」には充分お気をつけください。

あと、あくまでも「油魚」が体に悪いのであって、このお店自体はまっとうなお店ですので、誤解のないように。
無難にエビやカニなどの見慣れた海鮮を頂くのがよいでしょう。

お昼ご飯の後は、お店の近くのメインストリートをウロウロ。
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金魚すくいの露店もありました。
お風呂椅子がいい感じです。

次回は高雄のライトレールに乗ってみるの編。