2014/11/01
香港マカオ旅1日目の夕方。
トラムの金鐘駅にて下車後、徒歩で民主化デモ最大の拠点に向かいます。
この歴史的出来事を自分の目で見ておかないわけにはいきません。
この日のデモ活動地域は、金鐘駅の北側の幹線道路・干諾道中です。
ショッピングモールを向けて、北の方に歩いていきます。
このあたりは至って普通の状態。
本当にこの近くでデモをやってるのだろうか?
建物を抜けて歩道橋を渡っていくと・・・。
それらしきテントやパラソルが見えてきました。
海富中心の東側までテントが設置されている様子。
デモの中心地はさらに奥です。
デモ隊占拠区域と通常区域の境界線。
車が入ってこれないように、路上にバリケードが組まれています。
しかし誰も人がおらず、至って平穏。
歩道橋の上から望む、デモ隊の中心部。
沢山のテントが整然と並んでおり、あちこちに「我要真普選(真の普通選挙を求む)」の文字が見られます。
周囲に警官の姿は見当たらず、至って平穏。
デモというよりは、ここに住みついているような感じです。
診療所がそこかしこにあり。
体調が悪くなった人も対応可能。
飲料水などの物資を備蓄しているところもあります。
この「加油(がんばろう)」の文字は、CNNのニュースで放映されていました。
何やら集会が行われている模様。
広東語なのでさっぱり分かりませんが。
歩道橋の上から見物している人々も多数。
写真を撮っている外国人観光客もいました。
私もその一人ですが・・・。
マスコミのカメラも設置されています。
世界中のメディアが注目している模様。
同じ歩道橋から、中心部の反対側を望むとこんな感じ。
こちら側のテントはまばらです。
デモ占拠区域の境界はバリケードが設置されているのみ。
いつもは沢山の車やバスが走っているところが、歩行者天国となっているという、ある意味貴重な状況。
対面の階段に、おびただしい数の付箋が貼られている様子。
あそこに行ってみよう。
真の普通選挙を求める人々の多数のメッセージの書かれた付箋が貼られています、
その文字に足を止める人々も沢山。
「加油香港」「自由民主」「和平堅持」などなど。
人々の強い願いが伝わってきます。
すごい数ですね、これは。
付箋が鈴なりになっています。
さらに新たなメッセージを書き加える若者もあり。
付箋はほとんど品切れ状態でした。
各種報道で有名な「アンブレラ・マン」のオブジェ。
ここは「港島區・雨傘広場」とのこと。
他にも民主化を訴える様々なオブジェが飾られています。
つい、一つ一つに見入ってしまいます。
パフォーマーの姿もあり。
人々の注目を集めていました。
中央分離帯を乗り越えるために架けられた階段「民主橋」。
左側通行の模様。
デモ占拠地域の中心部に到着。
至って平穏です。
さきほどの橋や机などを工作している作業場もあり。
一つの生活社会を形成しつつあります。
体力の続く限り、民主化を願う人々の似顔絵を描き続ける若者。
その趣旨に賛同する人々で長い列ができていました。
人々に占拠された道路の後ろにそびえるのは、人民解放軍のビル。
異様な光景です。
道路のガードレールには、世界各国からの応援メッセージが。
何処の国の言葉か分からないメッセージも多数。
占拠区域の西端に到達。
このあたりに来ると、占拠している人々の数もまばらです。
何重にもバリケードが組まれているのみ。
通りの名前は、「干諾道中」から「抗争路」に書き換えられていました。
けが人が出ないことを祈るばかりです。
バスが来なくなった「大會堂」バス停。
路線バスは、運行経路やダイヤの変更を余儀なくされております。
封鎖された道路をUターンする自動車。
車で来れるのはここまで。
ウロウロしている間に、夜になってしまいました。
テントにも明かりが灯ります。
電源はどこから引っ張ってきているのだろう?
夜になっても、似顔絵を描き続けます。
自分の顔を描いてもらおうとする人々の列が絶えません。
こんなような、細かいオブジェもあり。
かなり精巧にできています。
夜になっても勉強している学生さんたち。
学生さんたちに差し入れをしている近所の人々の姿もありました。
LED照明が不足しているとのこと。
FLASHは焚かないで、の注意書き。
勉強の邪魔をしてはいけません。
「民主教室」
演説に聞き入る人々。
「物資站」の掲示板。
水が欲しい、とのこと。
近所のコンビニで、水のペットボトルを数本購入して、この物資站にいた学生さんに差し入れしました。
学生さん 「んごいさーい(ありがとう)」
これから1ヶ月と10日後の2014/12/11。
この金鐘のデモ現場は香港警察により撤去されました。
その一方で、2014/12/14に日本にて行われた第47回衆議院議員普通選挙の投票率は戦後最低の52.66%だったとか。
いろいろと考えさせられますねえ。