2017/05/02
ポルトガル旅3日目の午後。

リスボンのジェロニモス修道院から歩いて20分少々の「発見のモニュメント」にやってきました。
大航海時代の英雄メンバーたちが刻まれています。
思ったよりも巨大でびっくりです。
某歩き方によりますと・・。

先頭に立っていらっしゃるのが、世界史の授業でも習った「エンリケ航海王子」様とのこと。
その他の英雄メンバーの詳細については、某歩き方の記事をご覧ください。
エレベータで屋上に上がれるようです(4ユーロ)。

後述する「ベレンの塔」の大混雑がイヤな人は、代わりに空いているこちらを上るというのもアリかもしれません。
発見のモニュメントの前の広場には、世界地図があり。

なにやら皆様興味津々のご様子。
こんなように、ポルトガル人が到達した年号が各所に書かれています。

マカオ到達が1514年。
そして、我が国には1541年の到達ということになっています。

飛行機も無かった時代に、よくはるばるこんな極東の島国まで来ましたねえ。
そしてお次は、いよいよメインイベントの世界遺産「ベレンの塔」を攻略します。

発見のモニュメントから、さらに15分ぐらい歩きました。
もう疲れてきたよ、ハアハア。
そしてこれが世界遺産の「ベレンの塔」

おお~美しい!
海の上にそびえたつ純白の建物が青空に映えます。
世界遺産オーラを存分に感じることができます。
フランスのモンサンミッシェル的な雰囲気を醸し出していますが、こちらは建物1つのみですので、規模はかなり小さいです。
だがしかし。

入場待ちの人々の長蛇の列ができていました・・・。
しかもなかなか列が先に進みません。
断念して入場を諦める人も続出。
案内板によると、安全のため狭い棟の中には120人しか入れないとのこと。
13:40に並び始めて、30分後・・・。

こんなような立て札を発見。
「これから入場券を購入する人は左側、既に入場券を持っている人は右側に並んでね」
な、何ですとー!
私は前回の考古学博物館にて、既にベレンの塔も入れるセット入場券を購入している人です。
なので、実は左側の列よりもかなり短い右側の列に並ぶことができたのでした。
今まで並んだ30分間は一体なんだったんだ・・・。
ヽ(`Д´)ノ
この重要な立て札、もっと手前に配置しておいて欲しかったです。
14:30ごろ。

無駄に1時間近く並んで、ようやく塔の内部に入ることができました。
狭い塔の内部は、多くの観光客でごった返しています。
1Fはアーチ形の天井に囲まれた空間になっていて・・・。

小さな窓が所々にあります。
要塞っぽい感じです。
このベレンの塔は、かのヴァスコ・ダ・ガマ様の功績をたたえて、1515年から1521年にかけて建造された「灯台」。
その一方で、海賊対策のために要塞としての機能も持っているとのこと(by ウィキペディア)。
各窓には砲台が設置されています。

これでリスボンに接近してくる敵艦船を一方的に攻撃することが可能。
これはかなり防御力が高そうですね、ふむふむ。
下の階は牢屋になっているとのこと。

(((((( ;゚Д゚))))))
こんなところに閉じ込められたくない。
かつてこの中に収監された人々も、まさかここが数百年後に観光名所になろうとは思いもよらなかったことでしょう。
一つ上の階に上がると・・・。

テラスになっています。
このテラスからも、そこそこ良い眺めが見られるのですが、悠長に道草を食っていてはいけません。
この後さらにこの天守閣的な塔の屋上までの階段で登る、という最終イベントが控えています。

ここが最大の難所。
この塔の上に上るのに、また並ばなければなりませぬ。

なので、1Fの砲台やテラスの見学は後回しにして、まずはこの列に並ぶのが賢い戦略だったようです。
私はそういう展開だと知らなかったので、気付いたときには列の最後尾に並ぶことに・・・。
塔の内部に入ると、階段の入口の上にこんなような信号機があり。

塔の上に行くのは、人が1人やっと通れるほどの狭い階段1本のみです。
登る人と降りる人が交差できないため、このように信号機を設置して交通整理をしているわけです。
なので、屋上に上っている人が全員下に降りてくるまで、ずーっと待つことになります。
(だいたい1セット30分ぐらい)
さらに30分ほど並んだ15:00ごろ。

ようやく塔内の階段を上る順番が回ってきました。
そんなに段数は多くないので、3分ほどで屋上にたどり着けます。
やっとこさ屋上に到達。

おお~、超いい眺め。
テージョ川対岸の緑豊かなアルマダ方面まで見渡せます。
こちらは4月25日橋方面の眺め。

さきほどの「発見のモニュメント」が見えます。
陸地方面は・・・。

前回の記事で訪問したジェロニモス修道院や、昔ながらのオレンジ色の建物が見えました。
天気がいいこともあって、最高の眺めです。
長い間並んだ甲斐があったというものです。
そうこうしているうちに、どんどん人が上がってきて・・・。

屋上はあっという間に満員状態となりました。
階段が一方通行なので、ひと塊の人々が全員上ってくるまで降りられません。
15:25ごろ。

ようやく急な狭い階段を降り始める時間。
押すなよ、絶対に押すなよ!
2Fに降りる途中には・・・。

3F「謁見の間」などの途中の階の様子も見学することができました。
とにかく混雑していたので、全部見て回るのに2時間ぐらいかかりました。
でもなんとか無事に、メインイベントの世界遺産をクリアすることができて良かったです。
「ベレンの塔」を見終わった後は、最寄りのバス停に向かうべく、付近の住宅地をウロウロ。

パステル系の色の建物がいい雰囲気を醸し出していました。
まるでマカオの官也街のような。
ポルトガル本国では、このような絵本のような光景を、街の至る処で見ることができるのでした。
というわけで、次回は、バスと市電に乗ってリスボンの街中をウロウロするの編。