2018/01/04
ホーチミン旅2日目の朝。
滞在ホテル「ロッテ・レジェンドホテル・サイゴン(楽天)」にて朝ごはんを頂いてゴロゴロした後は、ホーチミン市内観光へ出発。
とは言っても、外は暑いので・・・
- 午前中はホーチミン観光の目玉の一つである「統一会堂」を見学
- お昼は、路線バスに乗って「バインセオ」を食べに行く
- 昼食後は路線バスでホテルに戻り、午後はホテルのプールで泳いでマッタリ
という、実にゆるゆるなスケジュールとなっております。
「統一会堂」ってナニ?という方はこちらをどうぞ。
一見、何の変哲もないお役所のような建物。統一教会とは無関係。
これがベトナム戦争当時、南ベトナムの大統領府および官邸として使用されたという超重要施設。
ベトナム戦争で負けたアメリカ陣営(南ベトナム軍)の最後の拠点だった場所です。
例によって、当時の写真は残っていないため、パンフレットの写真とメモを頼りに記憶をたどります。
***
滞在ホテルから統一会堂まではおよそ2キロ。
路線バスは丁度いい路線が見つからず断念しました。
徒歩で行けなくもない場所ですが、もう汗だくになるのはイヤなので、今回はタクシーで行くことにします。
ホテルのスタッフに「地球の歩き方」の「統一会堂」の写真を見せつつ「タクシー、プリーズ」とお願いします。
安心と信頼の「ビナサン・タクシー」が呼ばれ、運ちゃんにベトナム語で行き先を伝えてくれました。
いいホテルだと、こういうお手伝いまでしてくれるから助かりますねえ。
タクシーのメーターは「12(12000 VND)」から始まります。
走ること10分ほどで統一会堂の正面玄関に到着。
メーターは 36000 VND (約180円)を差していましたが、お釣りがどーのこーのと面倒だったので、40000 VND払いました。
まずは入口近くのチケット売り場にて、入場券を購入。
入場料は40000 VND(約200円)なり。
入口から敷地内に入り、早速「統一会堂」の建物内へと進みます。
訪問したのは午前10時ごろで、既に多くの観光客で賑わっていました。
建物の入口にて、パンフレットを獲得。
こんなように順路が示されています。
建物内はやや構造が複雑な部分がありますので、パンフレットをよく見ながら抜け漏れがないように見学するのをお勧めします。
日本語のオーディオ・ガイドも有料でレンタルできるようでしたので、じっくりと説明を聞きたい方はそちらもどうぞ。
広い建物内には・・・。
豪華絢爛な大統領の応接室や会議室が沢山ありました。
来賓の方のための宿泊施設的なものまであり。
会議室は今でも実際に使用されることがあるとのことで、厳かな雰囲気に包まれていました。
ゴージャスな大統領の寝室(Presidental bed room)は3階にあるものの、2階の端っこの階段から上らないと辿り着けない場所にあったりします。
パンフレットを見ながら、隅々まで探索しましょう。
3階にはマージャンをプレイできる娯楽室の他に映画館まであり、ブルジョワな感じでした。
さすがは大統領官邸といった感じです。
さらに3階の中央の階段を上って屋上(4階)へ。
屋上にはヘリポートがあり。
UH-1ヘリコプターも展示されていました。
偉い人とルパン三世の脱出手段として、ヘリは欠かせません。
上の写真の2つの赤い丸は、ベトナム戦争末期の1975年4月8日に北ベトナム軍のF5戦闘機によって爆撃された箇所なのだとか。
まるで映画のような。
2か所とも、何事もなかったかのように修復されています。
その3週間後の1975年4月30日の早朝、最後までサイゴンに残っていた南ベトナム政府や軍の要人、在留アメリカ人を救出すべく、市内の各所からヘリでアメリカ海軍の空母に人々を輸送する「フリークエンド・ウインド作戦」が発動。
混乱の中、多くの人々がヘリで空母に脱出する一方で、取り残された人々も相当数に上ったのだとか・・・。
統一会堂の4Fまで上がったあとは、階段を下りて地下室(Bunker)へ。
無機質なコンクリートの地下室に、古い無線機や電話が置かれた通信室や暗号解読室、非常用の大統領の寝室などがありました。
まさに映画に出て来そうな「地下の秘密基地」そのものです。
ブルジョワで華やかな上層階とのギャップがありすぎ・・・。
映画のセットではなく、実際に使われていた場所なだけに、かなりリアリティを感じました。
1975年4月30日の午前11時30分には北ベトナム軍の戦車が大統領官邸に突入。
ベトナム共和国(南ベトナム)は無条件降伏し、ベトナム戦争は終結しました。
当時使われたものと同型の戦車が統一会堂前の敷地に展示されています。
今まで属していた「国」が消滅するというのは、一体どういう事だったのだろうか・・・。
子供の頃に学校の授業で聞いたことがあるだけだったベトナム戦争。
今回の「統一会堂」見学をきっかけに、ウィキペディアのベトナム戦争関連記事を熟読してしまいました。
戦争のない平和な世の中を願わずにはいられません。
次回はお昼ご飯の編。