2016/03/21
東京でサクラの開花が宣言されたこの日。
本屋で、とある雑誌を立ち読みしていたところ・・・。
あのシンガポールのチキンライスの名店「威南記(ウィーナムキー)」が日本に進出している、という記事を発見。
その後ネットで調べたところによると、2015年7月に田町の日本本店がオープンし、同年9月には銀座にもオープンしたのだとか。
な、なんと、いつの間に!
かくいう私は「威南記」のチキンライスの大ファンであり、本ブログでも3回登場しています。
ドイツ旅の乗り継ぎでシンガポールに立ち寄った時のレポート(2011/09/23)
シンガポール食その2 威南記@マリーナスクエア
シンガポールのノベナ教会前の本店(今はユナイテッド・スクエアに移転)のレポート (2013/01/12)
シンガポール食その3 威南記@ノベナ教会前
カトンの分店を訪問したときのレポート (2014/08/16)
シンガポール食その24 威南記のチキンライスを喰らわずにはいられない@112カトン
まさに、威南記でチキンライスを食べるためにシンガポールに行っていたようなものです。
その威南記のチキンライスが、なんと東京でも食べられるようになろうとは。
もうシンガポールに行かなくても良いではないか・・・。
どれだけ本場の味が再現されているかどうかを確認するため、本屋の帰りにはるばる田町へ。
久しぶりに来た田町駅芝浦口。
こんなところだったっけ?
そこから徒歩約10分。
高層ビルの間に、威南記を発見。
おお~、赤地に黄色で「威南記」の文字。
シンガポールのお店と同じ看板です。
かなり立派な店構え。
高級レストランな感じです。
シンガポールでは、庶民的な食堂のイメージだったんですが・・・。
お店に入ると・・・
店員「ご予約のお客様ですか?」
私 「いいえ・・・」
店員「ご予約のお客様がいますので、午後6時45分ごろまでとさせて頂きますが、よろしいでしょうか?」
私 「はい!構いません」
店内の様子。
庶民的なシンガポールのお店とは違って、かなり洗練されたデザインでキレイです。
午後5時半ごろの店内には空き席があったものの、予約のお客さんでかなり埋まっているようです。
人気店なんですねえ。
まずはタイガービール(375ml) が、なんと800円。
ぷはー。
でもタイガービールは、年中蒸し暑いシンガポールで飲むほうがウマいかもです。
チキンライス(スチーム) 1300円(税抜)
シンガポールでは4シンガポールドル(320円ぐらい)でしたので、4倍ぐらいのお値段です。
メインのスチームド・チキンは、昔の本店の味に比べると、やや味の染み込み具合が弱い感じです。
これは2014年にカトンの分店で感じたのと同じ感想・・・。
全盛期の頃に比べると、いささか衰えを感じてしまうのは否めません。
が、鶏で炊き込まれたライスは、本場と同じくタイ米を使用しているところが高評価。
鶏の旨味がよく染みていて美味です。
鶏スープもよく出汁が出ていて、胃袋が癒されます。
お~、この味。
初めてシンガポールに行ったときの記憶が蘇ります。
私が初めて「1人で」海外旅行に行った国がシンガポールでした。
まだブログを始める前の、2008年ごろのお話です。
ネットで調べて(当時スマホが無かったので)紙に印刷した地図を頼りに、汗だくになって見つけたノベナ教会近くの「威南記」旧本店。
当時はまだ海外に慣れていなかったので、庶民的な雰囲気のこのお店に入るのにかなり勇気が要りました。
近所のサラリーマンたちで賑わう蒸し暑いテーブル席で、冷たいタイガービールと共に頂いたのがこのチキンライス。
ほんのりと香るパクチーの香りと、よく味の染みた香ばしいチキンとライスの風味がタイガービールと実によく合っていて、一瞬でその虜になってしまったのでした。
チキンライス用のタレも、その本店のものと同様。
ショウガのタレ、サンバルのようなピリ辛いタレ、黒い甘いタレの3種類。
ショウガのタレが一番好みです。
他のタレと混ぜ合わせたりして、自分好み
の味を探すのも楽しいです。
というわけで、メインのチキンの味の染み込みの弱さを除いては、総合すると本場のチキンライスにかなり近い感じがしました。
かなりいいお値段ですので、気軽に何度も食べに来れる感じではありませんが、東京にいながらにしてシンガポールに行った気にさせてくれる、いいお店でした。
海南チキンライス・マニヤの方は是非どうぞ。