香港食その75 蓮香樓@夜明けの中環威靈頓街

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2012/09/17
香港マカオ滞在最終日の未明・深夜3時30分。
本日午前発のANA便で帰国するため、AM4:00のマカオ発香港行きのフェリーに乗らなければなりません。
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Gリスボア前で、マカオとお別れです。
路線バスはまだ動いていないため、タクシーでフェリーターミナルに向かいます。

私「ごんおう・まーたう(港澳碼頭)」
運ちゃん「OK」

「港澳碼頭」は、路線バスでアナウンスを何回も聞いて発音を覚えているので、これをマネすれば運ちゃんにも通じました。

外港フェリーターミナル。
イミグレへの入り口にスタンバイの列ができています。IMAG2206
未明にも関わらず、香港上環へ向かう人々でいっぱいです。
しかしAM4:00の便のフェリーのチケットはすでに売り切れです。
こういうこともあろうかと、マカオに来た日に帰りのフェリーチケットも買っておいたのでした。
事前に購入しておいてよかった・・・。
これに乗れないと、次はAM6:00の便になってしまいます。
奥の手としては、あやしいダフ屋がAM4:00の便のチケットを売っていたりしますがね。
・・・というか、あんたらダフ屋がチケット買い占めちゃって売り切れなんじゃないの?と思ったりもします。

AM4:00ごろ、フェリーはマカオを出発してAM5:00ごろ香港島・上環に到着。
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外はまだ暗いです。

帰りの飛行機の時間までしばらく時間があるので、中環をウロウロして朝飯が食べられるところを探します。
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思ったよりも営業しているお店が少ない中環近辺。
いつも見慣れた賑やかな街とは打って変わって、静まり返っています。

午前5:30ごろのウエリントン・ストリートの看板たち。
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シーン、と静まり返っていて、別の街に迷い込んだかのようです。

少しずつ、夜が明けてきました。
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人通りはまばらです。

AM5:50ごろ。
ようやく営業中のお店を発見。
「蓮香樓」 飲茶の人気店です。
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いつも多くのお客さんでごったがえしているこのお店ですが、さすがにこの時間は空いています。

空いている、とは言っても、すでに早起きオヤジ達が結構います。
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皆さん、新聞を読んでマッタリしている様子。
メガネの店員さんに促されて着席します。

店員「やむめいちゃー?(何茶にしますか)」
私「サウメイ」
店員「サウメイチャー、OK」

しばらくして、お茶のセットが運ばれてきました。
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右の大きな器にお茶を注いで、左下の茶器を浸して洗杯の儀式を行います。
熱ちちちち・・・。

サウメイ茶、美味しいです。
ただ、上の写真のフタつきの器にお茶の葉が入っているのですが、ここからお茶を湯飲みに注ぐのが難しいです。
うまく注げなくて、テーブルの上がお茶でビショビショになってしまいます。

早速、オーダーシートを持ってワゴンのオバちゃんのところに行きます。
いろいろセイロのフタを開けてもらって、肉団子っぽいのをチョイス。
醤油っぽいタレをかけて渡してもらいました。

山竹牛肉 15HKD
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アツアツでプリプリで美味しいです。
ジューシーな肉の味がたまりません。
お茶とよくあって、あっという間に平らげてしまいました。

・・・と、メガネの店員さんが、紙に何かを書いて、私の席に置きました。
なんだろう?
紙にはこう書いてありました。

朋友、唔好去中国旅遊
「友よ、中国へ旅行に行かないほうがいいよ」

はい。
このとき、まさにあの尖閣諸島問題で中国本土で過去最大規模の反日デモが発生していたときなのでした。
香港のテレビや新聞でも連日のように大きく取り扱われているのは知っていました。
私を日本人と知って、親切に忠告してくれたんですね。
店員さんには、ありがとう、とお礼を言いました。

さて、飲茶に戻ります。
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春巻とか、食べたいなあ。

セイロのオバちゃんのところに行って聞いてみます。

私 「やうもう、ちゅんぎゅっ? (春巻ありますか?)」
おば「アアァー?」
私 「ちゅんぎゅっ、ちゅんぎゅっ(春巻、春巻)」
おば「ちゅんぎゅっ、’#%’&%”’ モウ!」
私 「モウ・・・(ないですか・・)」

しょうがないので、別の蒸しご飯をゲット。
北菇滑鶏飯 16HKD
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盅飯、と呼ばれている蒸しご飯の一種。
醤油だれをたっぷりとかけてもらいました。
これも、味がよく染みていて美味しいです。
ご飯は長細いインディカ米でした。
ボウチャイ飯と似た感じの味わいです。

盅飯を堪能していると、さっきのメガネの店員さんが、別のお茶を少しだけ湯飲みに入れてくれました。
私に供するやいなや、親指を立てて「おいしいよ!」みたいな感じでサービスしてくれました。
紙に「香片茶」と書いてテーブルに置いてくれました。
いわゆるジャスミン茶に近いお茶で、香りがとてもよいです。
このお茶も美味しかったなー。

そうこうしているうちに、朝の6時半。
ふと気がつくと、店内はほぼ満席です。
私のテーブルも、地元のおじさん達と相席になっておりま
す。
さーて、そろそろ空港へ向かうかー。
いろいろとサービスしてくれたメガネの店員のおじさんにお礼を言って、お店を後にします。

外に出ると、すっかり明るくなっていました。
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でもまだ、人通りは少ないウェリントン・ストリート。

蓮香樓の前の新聞屋さんで購入した香港の新聞
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うわー、えらいことになってますな。
おかげさまで、香港・マカオでは特に危険なことに遭遇することもなく、無事に帰国できました。
次回、成田への帰国編です。