2015/09/24
ドイツ旅6日目の午前。
世界最古の懸垂式モノレール・ヴッパータール空中鉄道を激写中。
このレトロな感じがたまりません。
思ったよりも音が静かで、スーっと滑る感じで走行しています。
支柱や軌道に大量の鉄骨が使われている割に、車体そのものは小さいのね・・・。
こちらが空中鉄道の西の終点のヴッパータール・フォーヴィンケル駅。
ここから空中鉄道を端から端まで乗り倒してやる。
婆 「&%$%&!”??」
私 「???」
こんな地方都市に観光にやってくる日本人がめずらしいのか、地元の爺さんや婆さんにドイツ語でよく話かけられます。
でもドイツ語分からないので申し訳なし。
駅の近くには、こんなような古めかしいカッコイイ建物があったりします。
モノレール以外にもいろいろ散歩のし甲斐がありそうです。
と、そこに2両編成のトロリーバスが登場。
いかん、これも興味深々。
車体後部の天井にあるパンタグラフを上げて、架線とコンタクト。
坂道を上るための電力を確保します。
なんというマニヤックな乗り物天国。
イヤイヤ、でも今は空中鉄道でしょ。
御馳走は一番最初に頂く主義なので、まずは空中鉄道に乗車してみます。
これが空中鉄道のアイコン。
ドイツ語では「schwebebahn(シュヴェーベ・バーン)」というらしい。
- 「Schwebe」は「宙に浮いた」
- 「bahn」は「鉄道」
なので「モノレール」ではなくて、文字通り「空中鉄道」と呼ばれているわけです。
で、乗り場はどこかな・・・。
階段らしきものがあるので、そこを上ってみます。
階段を上ったところに、ハイカラな券売機発見。
2台あるうちの片方は、画面表示が乱れてて壊れていました・・・。
券売機は、液晶タッチパネル式。
このあたりは近代的。
一応英語表示に切り替えることもできます。
ゾーンAの大人片道1回券を、2.6ユーロで激しく購入。
空中鉄道の中間地点にある街の中心地「ヴッパータール中央駅(Wuppertal Hauptbahnhof)」に向かうことにします。
で、ここは西の終着駅。
このように折り返し地点があり、Uターンするところをホームから間近に見ることができます。
カッコイイ (*゜∀゜)=3!!
終点でお客さんを降ろした車両がゴリゴリ言いながら、ゆっくりとUターン中。
運転手のオッサンと目が合いますが気にしない。
連結部分が最大限に曲がっています。
あ、オッサンが目を反らした。
転回した先には、お客さんの乗り場があります。
ここでお客さんを乗せて始発列車になる、というわけです。
こちらが懸垂部分の車輪。
普通の電車の台車にあたる部分が天井にくっついているという方式。
ウィキペディア先生によると「オイゲン・ランゲン式単軌懸垂鉄道機構」という方式なのだそうな。
その他のウンチクについても、ウィキペディア先生をご参照ください。
で、この方式の特徴が「バック(後進)ができない(笑)」。
そのため終点には上述したような折り返し用のループ設備が必要なのだそうな。
ループ部分の軌道には、定期的に霧のようなものがシューッと噴霧されます。
(*゜∀゜)=3!! カッコイイ
膨大な摩擦熱が発生するのを冷却しているものと思われる。
今となっては非経済的なシステムですが、それでも昔ながらの仕組みを守り続けているところが素晴らしいです。
色々なデザインの車両が次々とやってきます。
うーむ、乗らなくても見ているだけで楽しい。
運転間隔は3~5分に1回ぐらいで、かなり頻繁にやってきます。
利用客も沢山いて、開業して100年以上経った今でもバリバリの現役で活躍中です。
コイツに乗っていくことに決定。
ヴッパータールのラジオ局の塗装の車両の模様。
激しく乗車。(*゜∀゜)=3!!
車内は狭いですが、またそこがいい。
レトロな木目調で温もりを感じます。
各国語の説明文もあり。
「有効な切符を持たずに乗車した場合は、お客様の身元を調べ、60ユーロの割増運賃を請求します」
とのこと。
切符は購入済。
車内では切符は買えませんので、乗る前に必ず購入しましょう。
お客さんが少ないのをいいことに、車内を激写しまくり。
3人掛けの短い車両を挟んだ3両編成です。
路線図もあり。
西端の終点が、ここ「ヴッパータール・フォーヴィンケル」。
東橋の終点は「ヴッパータール・オーバーバルメン」。
ほぼ中間地点に、ヴッパータールの街の中心部「ヴッパータール・ハウプトバーンホフ(中央駅)」があります。
では出発~
商店街の上空を滑るように進んでいきます。
まさに空中を散歩しているような感覚です。
途中の駅ももちろん空中にあります、
空中駅マニヤにはたまりません。
左にカーブ。
遠心力に引っ張られて、左に車体が大きく傾斜します。
(*゜∀゜)=3!!
この空を飛んでいるような感覚たまらん~
やがて空中鉄道は、ヴッパー川の上空へ。
ここから先はすべて川の上の空間を走ることになります。
車窓にかじりつきまくり。
川の上の空間が有効活用されています。
川の両岸から伸びる鉄骨が独特の景観を生み出しています。
まさに、ここヴッパータールでしか見ることができない景色。
一緒の車両に乗っていた地元の爺さんが、ドイツ語でなにやら解説してくれましたが、何を言っているのか分からず・・・。
10分ほどの空中散歩の後、ヴッパータール中央駅に到着。
もっと乗っていたかった・・・。
というわけで、次回はヴッパータール中央駅付近を散策の編。