2017/05/05
香港ポルトガル経由ドイツ旅6日目の午前。
ケルン郊外にある「ネプチューンバート」なるドイツ式サウナ施設にやってきました。
今日はここでゆっくりとサウナやロウリュウで汗をかいて、うまいビールを飲もうという趣向となっております。
久しぶりのドイツ式サウナです。
ドイツ式サウナは・・・
- 基本的には男女共用(施設によっては女性専用エリアがある場合もあり)
- サウナ部屋やお風呂の中で水着着用は基本的に禁止
となってます。
まさに見知らぬ全裸の男女同士が同じサウナ部屋で温まるという、日本では考えられない仕様となっています。
日本の温泉と同じような感覚で突撃するとえらいことになるので、日本のガイドブックではあまり紹介されていないのでしょう。
施設によっては、サウナの他にファミリー向けの温水プール(水着着用)を備えている場合がありますが、ここはガチのサウナ施設のみです。
当方は失うものは何もないオヤジですので、遠慮なく突撃させて頂きます。
施設の入口には温泉らしきものがあり。
お湯ではなく、お水だったような記憶。
筆者がドイツ式サウナを訪れるのは、今回で通算8回目。
最初の頃は、あられもない姿の男女がサウナエリア内をウロウロしているのを目の当たりにして、ギョッとしたものですが、さすがにもう慣れました(笑)。
今では、サウナでたっぷり汗をかいたあとに、施設内のリクライニングチェアでダラダラしてビールを飲む時の爽快感が至福の楽しみとなっています。
まずは受付。
片言英語で「This is first time to come here (ここに来るのは初めてです)」と言えば、英語でお店のシステムを説明してくれます。
「ペイ・レイター」と言うておられたので、料金は後払い制のようです。
受付時にリストバンドをもらいますが、番号はついていません。
空いているロッカーならどれを使ってもよいよ、とのことでした。
しかし・・・。
ロッカールーム(男女共用)のロッカーは、どれも扉が閉まっていて、どれが空きロッカーなのか分かりません。
色々なロッカーを開けようとするも、どれもロックがかかっています。
ヽ(`Д´)ノ
このあたりのロッカーまわりのシステムは、サウナ施設によって異なるので、いつも試行錯誤することになります。
周囲の利用者の方の様子を観察しまくった結果・・・
「ロッカーのつまみが縦になっているのが空きロッカー」
であることが判明。
ようやく自分のロッカーを確保しました。
このつまみにリストバンドを当てながら回すと、つまみが水平になってカチッとロックされます。
もう一度つまみにリストバンドを当てるとロックが解除されるというシステムです。
ロッカーで服を全部脱いで、受付でレンタルしたバスローブに着替えます。
受付では、大きなバスタオルとローブを借りました。
バスタオルレンタル料は3.5ユーロ。
ローブのレンタル料は6.5ユーロでした。
サンダルは日本から持参しました。
施設によっては、デポジット(保証金)を取られる場合があります(タオル返却時に返金される)が、ここでは特に取られませんでした。
以下、ドイツ式サウナで必要なアイテムについて、簡単にご紹介。
バスタオル(必須)
ドイツのサウナでは、汗で下を汚さないように、お尻の下にタオルを敷くことが絶対的なマナーになっています。
タオルを敷いていないと、ほぼ100%の確率で地元の人に叱責されますので、必ず持参してくるかレンタルしましょう。
バスローブ
必須ではないですが、寒い時期は冷えるのであったほうが快適です。
バスタオルのみだと、常に上半身裸状態になって寒いです。
長時間居座る予定なら、借りた方がよいでしょう。
サンダル
いつも自分で持参して来るので、レンタルできるかどうかは不明。
裸足でウロウロも可能ですが、小石を踏んづけると痛いし、滑る場所もあるので準備したほうがよいでしょう。
水着
ファミリーで楽しめる温水プール区画では、水着の着用が必要です。
このネプチューン・バートはサウナ区画しかなく、温水プール区画はありませんでしたので、水着の出番はありませんでした。
というわけで、いよいよサウナゾーンへGO!
(ネプチューンバートのホームページより)
施設は結構広く、屋内ゾーンと屋外ゾーンがあり、サウナ部屋や温水プール、暖かいお風呂がたくさんあって充実しています。
なぜか、そこそこリアルな和風テイストになっており、灯篭や掛け軸などがあり・・・。
きちんと清掃されていて、ラグジュアリーな空間となっていました。
こちらは屋外ゾーン。
(ネプチューンバートのホームページより)
なぜか鳥居が(笑)。
他のサウナ施設に比べると、日本人好みの温かいお風呂が多くありました。
ぬるいお風呂しかない施設もありますからね・・・。
日本の銭湯のように、蛇口がある洗い場はありません。
でもお風呂の横には、なぜか木製のお風呂椅子と「ひしゃく」があり。
お風呂椅子は、お風呂の中に沈めて座るためにあるようです(笑)。
お湯を飲むわけではないので「ひしゃく」が存在する意味は不明。
このあたりの「ちょっと違う日本文化」が再現されているのが面白いです。
しばらく施設内をウロウロして、どんな設備があるかをチェック。
全体の広さは、ケルン・メッセの「クラウディウス・テルメ」ほど広大ではないですが、サウナ区画だけならかなり広いです。
前述したように、サウナ室やプールの中では水着着用不可かつ男女共用となっていますのでご注意ください。
移動中はタオルを巻いたりバスローブを着用可能です。
リクライニングチェアは、屋外・屋内に潤沢にあり、そこかしこでゴロゴロできます。
お風呂で温まってサウナで汗を流し、リクライニングチェアでのんびりとダラダラするのが最高。
施設内で本を読んでいる人はいるものの、スマホは常識的に考えると使用禁止と思われます。
大きなサウナ室では、1時間に1回ぐらいの頻度でロウリュウ(ドイツ語ではアウフグース Aufguss)が行われます。
サウナ室の前に、ロウリュウの時刻表があります。
開始時間が迫ると、全裸の参加者たちが集まってきますので、それに紛れてサウナ室に入ります。
サウナ内では、お尻の下にバスタオルを敷くのをお忘れなく。
ロウリュウ開始前には、ドイツ語で何やら説明がありますが、サッパリ分からず・・・。
今回は2回のロウリュウを体験しました。
1回目はイケメンの男性がタオルで優し~く熱波を送っていました。
途中、甘いバナナスムージーが全員に配布されて飲みます。
ただしロウリュウ途中の配布物は、体に塗る用の場合もありますので、周囲の人々の行動をよく観察しましょう。
(間違って体に塗る用のものを飲んでしまった経験あり・・・)
2回目はたっぷりとアロマ水を蒸発させて、かなり強めの熱波が来ました。
これはかなりキツいです。
大量の汗が吹き出し、眼球が曇ります。
あまりの熱さに、地元の人々も3割ほどが耐え切れず脱落。
日本男児の意地にかけて、最後まで耐え抜きました(あまり無理しないようにしましょう)。
ロウリュウ後はシャワーで汗を流し、外のリクライニングチェアに寝転がって火照った体を冷まします。
ふぅ~~最高。
猛烈にのどが渇いてきたので、ウマイビールが飲めそうです。
4時間ほど滞在してお会計。
4時間の利用料金は25.5ユーロ。
バスタオルとローブのレンタル料込で、総額35.5ユーロのお支払でした。
いいお値段ではありますが、ドイツの本場のサウナとロウリュウを満喫できて満足でした。
次回は、サウナ横のレストランにて遅めのランチ&飲酒の編。
ネプチューンバートの場所はこちら。
公式サイトはこちら。
Neptunbad: Premium Club Sports Spa Köln