2015/09/25
ドイツ旅5日目の午前。
アーヘン大聖堂周辺をウロウロ中。
街角にある噴水が、ことごとくカッコイイです。
で、一通りメインの見どころを堪能し終わった後は、さらに徒歩でアーヘンの温泉「カルロステルメ」へ向かいます。
アーヘン大聖堂から徒歩15分ぐらい。
アーヘン中央駅からは徒歩20分ぐらいです。
観光の中心部からやや離れているので、歩くのが面倒 or 疲れた場合はタクシーで行ったほうがいいかもです。
では徒歩開始。
む、路線バスも走っているのか・・・。
でもバスを調べる時間があれば、徒歩で目的地にたどり着けると判断。
ドイツは先進国なので、安心して信号つくの横断歩道を横断できます。
自転車専用レーンもありますので、自転車に轢かれないように注意しましょう。
フォルクスワーゲンやベンツが激しく路駐されている住宅地を抜けていきます。
目指す温泉施設は、緩やかな上り坂の上にある模様。
左手に緑豊かな公園が見えてくると、ゴールは目前です。
遊具があるところでは、チビッ子を連れた家族連れが遊んでいました。
こちらが目的地のカルロステルメ(Carolus Thermen)。
木に隠れてよく見えませんが、かなり大きな施設です。
館内は撮影自粛のため、この後は文章にて。
いざ、受付にて
まずは取り合えず受付に突撃します。
私「はろー。」
受付「はろー」
まずは挨拶。
これ重要です。
私「ディス・イズ・ファーストタイム・トゥ・カムヒア(初めてここにキマシタ)」
受付「OK」
私「アイドライク・トゥ・ユーズ・サウナ、アバウト3アワーズ(大体3時間ぐらいサウナ使いたいです)」
受付「OK」
とか適当な英語で
- はじめて来たこと
- サウナを使いたいこと
- おおまかな利用時間
を伝えると、何かとスムーズです。
観光地の有名温泉なので、受付のスタッフーも英語OKでした。
地元密着系スパ施設だと、ドイツ語オンリーの場合もあるのでこれは助かります。
ドイツのスパ施設は、大抵「温水プール」区画と「サウナ」区画があります。
「温水プール」は、水着着用で男女が一緒に入れます。
あと、お約束ですがドイツのサウナは基本的に水着着用不可で男女混浴です。
(女性専用区画がある場合もあり)
「温水プール」のみの利用なのか、「温水プール+サウナ」利用なのかで料金が変わるシステムになっています。
当方は失うものは何もないおじさんなので、怯むことなく「プール+サウナ」を選択。
受付「料金は後払いなので、今は滞在時間を決めなくていいわ(の英語)」
私「アイ・シー(ワカリマシタ)」
受付の女性は分かりやすい英語で話してくれるので、なんとか理解できました。
受付後、プラスチックのコインを受け取ります。
これは中にICチップが入っていて、施設内の飲食店などのお会計にも使える超重要アイテム。
紛失しないようにしましょう。
必要なアイテムをレンタルしよう
あと、ドイツの温浴施設で必須の持ち物は、以下の3点です。
- サンダル (滑りやすい&小石とか踏んづけると痛い&危ない)
- 水着(プールに入るときに必須。サウナのみなら不要)
- バスタオル(サウナ内でおしりの下に敷く。敷かないと激しく叱責される)
このときは、サンダルは持参してきたものの、水着をホテルに忘れてきてしまった・・・。
サウナ利用のみで我慢するか。
どれも言えば施設でレンタル可能ですが、水着はサイズが合わない可能性があるので持参してくるのが吉です。
バスタオルは持参してくるとかさばるので、旅行者は基本的にはレンタルするのがよいでしょう。
私「キャナイ・レント・ア・タオル?(タオル借りれます?)」
受付「OK。隣のショップで借りれるわよ(の英語)」
受付の隣に、水着とかサンダルを販売しているお店があり、そこでバスタオルもレンタルできました。
レンタル料は4ユーロ+デポジット15ユーロです。
デポジットはタオル返却時に返金されるシステムです。
レンタル代金は、先ほど受付でもらったプラスチックのコインで支払います。
いざ、着替えロッカーへ
一通り装備品を揃えたあとは、奥へ。
手前に小さな「貴重品ロッカー」みたいなところがあります。
通り過ぎようと思ったら、スタッフのおばちゃんに、
「ここで「着替えロッカー」のキーのバンド(腕輪)を入手しなせ(の英語)」
と教えてもらいました。
「貴重品ロッカー」を使う or 使わないに関係なく、ここで「着替えロッカー」のキーがついた腕輪をゲットしなければなりません。
この腕輪に、受付でもらったプラスチックのコインを取り付けます。
この腕輪には「着替えロッカー」のキーがついていて、コインを取り付けることによって同じ番号の「着替えロッカー」が使えるようになる、というシステム。
これはこの施設特有のシステムで、ちょっと複雑なので初心者には分かりにくいかもです。
いざ、サウナゾーンへ
着替えロッカーで服を脱ぎ、腰にバスタオルだけを巻いて(水着なし)、いざプールゾーンへ。
GF(地上階)には広~いプールゾーンがあり、水着を着用した家族連れで賑わっています。
腰にタオルを巻いただけの人はあまりいない&怪しまれそうので、上の階のサウナへと向かいます。
サウナゾーンの入口には自動改札のようなところがあって、そこにプラスチックのコインをかざして入場します。
このときにサウナゾーンの利用料金が課金されるというわけです。
多種多様なサウナ・お風呂を堪能
サウナゾーンには、色々な温度やアロマのサウナ風呂が沢山あります。
浴槽は、水風呂とヌルいお風呂が多いです。
日本人好みの熱めのお湯のお風呂は1箇所のみでした。
基本的にドイツはサウナ風呂がメインで、浴槽やシャワーはクールダウンのために使うのが一般的のようです。
平日の午前中ということもあってか、ご高齢の紳士やご婦人が多いです。
皆様水着着用なしで堂々としておられます。
が、この手のドイツ式サウナに来るのもこれで6回目なので、私も慣れてしまいました・・・。
サウナ風呂内のマナーは以下のとおり。
- 汗を下に垂らさないようにバスタオルをお尻の下に敷く
- 水着着用禁止(サウナ風呂間の移動時は着用OK)
違反すると、ルールに厳格な地元のドイツ人に怒られますので気を付けましょう。
本場のドイツ式ロウリュウを体験
今回の目的はこれ。
日本のスパ施設でも最近人気の「ロウリュウ(フィンランド式高温蒸気浴)」です。
高温のサウナ内で熱した石に水をかけて蒸発させ、タオルをブンブン回して高温蒸気を攪拌することによって、大量の発汗を促す、という健康法?です。
ここドイツでは「アウフグース(Aufguss)」と呼ばれています。
以前にベルリンのサウナに行ったときに、何も知らずに体格の大きなドイツ人向けの本場のアウフグースを初体験し、あまりの熱波に悶絶死しそうになりました。
でも、その後のビールがメチャおいしくて、再度体験&リベンジしてみたいと思っていたのでした。
当時の記事はこちら
ドイツ旅2012/GW テルメン・アム・ヨーロッパセンター@ベルリンで蒸されるの編
その後、日本のスパでロウリュウを何度か経験。
高温蒸気への耐性を高める鍛錬を積んで参りました(?)
ここカルロス・テルメでは、30分おきにサウナ風呂のどれか1箇所でアウフグースが行われるようになっています。
各サウナ風呂の入り口に、次にアウフグースが行われる時間が掲示されていますので、時間になったらそこに集まります。
ドイツでもアウフグースは大人気(というか日常の行事)で、毎回サウナ風呂が希望者で満員になります。
アウフグース体験・その1
1回目は、米国のドラマ「プリズンブレイク」の悪者俳優に似た爺さんによる「仏教式ロウリュウ(と勝手に命名)」。
お葬式のときにチーンと鳴らす大きな金属の容器を持った爺さんが登場。
アウフグースを始まる前に、ドイツ語の説明がありますが、さっぱり理解不能。
説明が終わると、いよいよアウフグースがスタート。
ゆっくりと、アロマの入った水を熱した石にかけて蒸発させ、厳かに「チーン」と鳴らすのを繰り返し続けます。
ドイツの人々はこれに「東洋の神秘的な力を全身に吸収している」的な効能を期待しているご様子。
が、日本人にとっては「法事」のような雰囲気で意味不明。
タオルによる蒸気の攪拌も、ブンブンと勢いよく攪拌するわけではなく、ゆっくりと微弱な風を発生させる程度。
想像していたよりもマイルドなアウフグースで、ちょっと拍子抜け。
アウフグース体験・その2
次に、別のサウナ風呂で行われたのは、「柑橘系クリーム塗布式ロウリュウ(勝手に命名)」。
最初の説明のあと、フルーツのいい香りがする白いクリームの入った容器が配布されました。
皆さん、それを体中に塗りたくっているので、見よう見真似で私も真似します。
その後、ホットストーンに柑橘系アロマの水がかけられ、スッキリした柑橘系の香りの蒸気が充満。
これは気持ちいい~。
と思ったら、タオルブンブンをやることなく終了してしまいました。
あらら、これもマイルドなアウフグースなのね・・・。
ちょっと物足りなかったものの、シャワーでクリームを洗い流した後も、お肌スベスベでいい香りがして快適でした。
休憩室でリラックス
アウフグースで大量に汗をかいた後は、併設の休憩室のリクライニング・チェアでリラックスします。
ここちよいアロマが漂い、静かな雰囲気です。
ここでも着衣なしであられもない姿で寝ている人々もいますが、ガウンなどを羽織って休憩してもOKです。
本を持ち込んで読書するもよし、昼寝するもよし。
ここでダラダラと時間を過ごすのも至福のひと時です。
「地球の歩き方」を持ち込んで、今後の予定を練るのもよいです。
ICチップでお会計
サウナを堪能し終わったら、再び着替えロッカーで普段着に着替え。
忘れ物がないように注意しましょう。
「貴重品ロッカー」で、腕輪からプラスチックのICチップを取り外します。
受付にて、ICチップとレンタルしていたバスタオルを返却してお会計。
日本のクレジットカードで精算も可能。
平日2時間半の滞在+バスタオルレンタルで総額26.1ユーロでした。
思ったよりもハードなロウリュウではなく、ちょっと拍子抜けしましたが、サウナでは十分に発汗でき楽しめました。
本場ドイツのアウフグースは、日本のロウリュウに比べると、色々と趣向が凝らされていて楽しめました。
サウナマニヤの方は、ぜひぜひこのドイツ流アウフグースとその後の休憩室ダラダラを体験してみてくださいませ。
アーヘン温泉「カルロス・テルメ」の詳細はこちら(日本語のクチコミもあり)
Carolus Thermen Bad Aachen (TripAdvisor)
その他のドイツ温泉レポートはこちら
■フランクフルト郊外
ドイツ旅6 ヴィースバーデンで温泉編
ドイツ旅2012/GW バート・ホンブルク温泉へ
ドイツ旅2013/12 レープストック・バートのスパを利用してみたの編