香港旅2012/12 シャア専用・赤のミニバスで行く西貢遠征の編

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2012/12/27
香港旅行2日目の昼。

これまで香港に幾度となく訪れている私が、いまだに一度も乗ったことのない、いや、敢えて乗るのを避けてきた赤い魔物。
それは・・・。

「赤のミニバス」
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クリーム色の車体に、赤色の屋根のミニバス。
香港の街中を、彗星のごとく疾走する赤い車体に見覚えのある皆様も多いはず。
赤バスとは、通常の路線バスとは違って、決まったルート・決まったバス停にとまらず、お客さんのリクエストによって、経路や停車場所が変わるシステムのバスとのこと。
さらに・・・

・下車するときに押すベルなどはない
・そのため、途中で降りたい場合は、広東語で運転手に主張する必要あり(英語・日本語は無視されます)

という、言葉のワカラナイ日本人にとっては非常に敷居の高い乗り物です。
その代わり、小型であるが故の圧倒的な機動力を生かして、目的地まで短時間で(3倍の速度で?)到着することができます。
まさにシャア専用。
これを自由に乗りこなせれば、香港レベルMAXと行っても過言ではないでしょう。

今回チャレンジしたのは、旺角・登打士街から西貢に向かう赤ミニバスです。
終点まで乗る場合は、特に運転手とコミュニケーションは不要なので、難易度が低いです。
というわけで、勇気を振り絞って、人生初の赤バス乗車!
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たまたまこの赤バスは、オクトパスに対応していたため、乗車時にタッチして支払い完了。
各方面の情報によると「赤バスは下車のときにお金を払う」という説もありましたが、今回乗車したのは先払い方式でした。
特に目的地を運転手から聞かれることもなく、無事に着席です。
地元の利用者の皆様も、乗車するときに無言でオクトパスにタッチして着席するのみ。
このあたりのルールのばらつきも、赤バスがハイレベルな乗り物であることの理由でもあります。

年季が入ったぼろい車内には、いろいろな貼り紙あり。

「最高速度80キロを守ります」 (←ウソです)
「ゲロを吐いたら罰金300HKDをいただきます」

・・・この殺伐とした雰囲気が、香港マニアにはたまりません。

半分ぐらい席が埋まったところで、いよいよ出発。
旺角界隈を自由にクルクル走り回って、お客さんを拾います。

数名を追加で乗せた後、広い道路に出てアクセル全開!
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鑽石山の麓を越えて、一路西貢へ向かいます。
えらいスピードで峠を走り抜けるので、かなりスリリングです。
ガタガタ揺れるし、スピードを出したままカーブして振られるので、たしかに酔う人もいるかもです。

30-40分ほどで、西貢付近に接近。
ほぼノンストップで、カッとばしますので、路線バスよりもずっと高速です。
ここで・・・

オッサン客 「バーシージャン・ンーゴイ!!!」

下車の雄叫びキターーーー!!
「巴士站、唔該=(次の)バス停でお願いします(降ります)」、ですね。

車内は、エンジン音でウルサイので、運ちゃんに聞こえるように言うには、かなり野太い声で発する必要があります。
バスはしばらく走って、路線バスのバス停で停止。
さっきのオッサン客が一人で下車します。

そして、出発。

しばらく走ると、今度は誰も主張しないのに停車。
バス停じゃない場所から、爺さんが乗り込んできました。
常連客らしく、運転手となにやら話をしています。
ああ、もう、何か楽しい!(何が?)。

このように赤バスは、好きな場所で乗り、好きな場所で降りるころができる、超フレキシブルな乗り物なのです。
ただし!
駐停車禁止の場所や、交通量の多い場所などは乗り降りできません。
つまり、乗り降り自由とはいえ、ある程度定番の乗り降りポイントは決まっているわけです。
たださすがにこれは、土地勘のある地元の人にしか分かりません・・・。
停車できないような場所で、「イウロ!(おります!)」などと言おうものなら、おかしい人扱いされますのでご注意を。

多くのお客さんが降りる場所で、私も一緒に下車。
少し歩くと、西貢の海鮮街に到着です。
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路線バスよりも早く着けたし、殺伐とした車内も体験できて大満足です。

平日だったせいか、船で海鮮を売っている人々は少なかったです。
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前回きたときは、桟橋に海鮮を買い求める人々がびっしり張り付いていたのになー。

島々への遊覧チャーター船(料金は交渉制)も、お客が少なくて暇そうです。
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お客が少ないので、料金もいつもよりディスカウントしている様子です。
乗ってみたいーと思いましたが、時間が中途半端だったのと、お天気が悪いため今回は断念。

腹減ったので、はやく海鮮が食べたい~!といわけで、次回は海鮮の昼飯編です。