香港マカオ2015/01 深セン・羅湖口岸に中国茶を買いに行くの編

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2015/01/03
香港滞在2日目の朝。
香港島・西環の滞在ホテル近所の「富臨酒家」で朝飲茶を堪能した後は、本ブログでは初進出となる「深セン」へと行ってみることに。
海南島に行ったときに用意した香港と中国の両方で使えるSIMカード「跨境王」がまだ有効なので、深センでもそのまま3G通信が使えます。

なお、この便利なSIMカードの使用方法などご興味のある方は、姉妹ブログのこちらの記事へ。
中国联通香港のSIMカード「跨境王」を香港と中国・海南島で使ってみたの編

まずはホテル前の大通り「皇后大道西」の一つ北を東西に走る「德輔道西」へ。
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「均益大廈第2期」バス停から、101番の2階建て路線バスに乗って紅磡へ向かいます。
100番台のバスは、紅磡海底トンネル経由で九龍半島と香港島を結ぶ路線です。

途中、バス右手に上環の乾物屋街を眺めながら、東へ。
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いつも活気があって、眺めるのが楽しみです。

紅磡海底トンネルを抜けてすぐの大きなバス停で下車。
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ここから徒歩でMTR紅磡駅へ。

紅磡駅から東鉄線に乗り換えて、中国との国境の町・羅湖へと向かいます。
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MTRはキレイで乗りやすいです。

車内の様子。
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朝早いせいか、お客さんは少ない模様。

30分ほどでMTR羅湖駅に到着。
羅湖駅のホームに降りて、案内板に従って道なりに進んでいくと、すぐに中国へのイミグレがありました。
羅湖イミグレは多くの人々で賑わっていましたが、窓口の数も多いので、そんなに待たされることなく香港出境。
橋を渡って中国入国。
昔よりもかなり簡単に中国に入れるようになりましたねえ。

実は香港から深センに入るのは、これが2回目です。
初めて深センに入ったのは、ブログを始めるずっと前の今から10年ぐらい前のこと。
当時は中国に入るのにビザが必要だったため、香港側のボロボロのビルにある窓口でビザを購入したのを覚えています。
窓口で番号で呼ばれるのですが、中国語の番号が分からなくてドキドキしました。
香港と中国の国境の小さな川を緊張した面持ちで渡ったのを今でもハッキリと覚えています。

というわけで、午前11時ごろ。
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無事に深セン・羅湖口岸に到着。
10年以上前の深センの記憶から、あまりにもかけ離れた近代的な光景に茫然。
当時は市場とかがあって、生きたままの鶏とか売ってたりしたのですが・・・。

こちらが深セン駅。
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なんとなく昔の深セン駅と形は似ているような・・・。

こちらは。深センでは何かと話題の羅湖商業城。
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いろいろな電化製品とかニセモノとか売っているショッピングセンターです。
今回行ってみたかった場所の一つ。
付近をウロウロしていると、「%$#%!”?」と、あやしげな勧誘にあうあたりがいかにも中国っぽいです。
(疲れるけど)

羅湖商業城内部の様子。
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内部はオモチャ屋とか、携帯屋、財布などの日用品店などなど・・・。
あやしけなモノを沢山販売中でゴチャゴチャで興味深いです。
各種ニセモノを多数そろえているニセモノ世界。
ただ、店の売り子っぽいのにしつこくつきまとわれて、ちょっと疲れました。

しばらくニセモノ世界をウロウロした後は、歩いて5分ほどのところにある「茶葉世界」へ。
ここに来る途中、数名の「マッサージ?」「マッサージ?」おばさんのお声かけを頂きました。
中国本土は疲れるのう・・・。

こちらが「茶葉世界」
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古い感じのビルの2Fにあります。
あまりお客さんはいません。

茶葉はもちろん、茶器とかも色々あります。
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お土産にお茶の葉でも買って帰ろう。
でも、どのお店がいいとか情報は全くありません。

ウロウロしていると、福原愛選手に似たかわいらしい店員さんがいるお店を発見。
そのお店のお茶の葉を見て居ると、お店の奥の机に座っていた店主のおばさんが声をかけてきます。

おば「%$&%#!?」
私 「・・・。」

たぶん、「どのお茶が欲しいかい?」みたいなことを聞かれていると思われます。

おば「ナーリーレンあ?(哪里人唖?=どこからきたのさ?)」
私「つぉん・リーベン・らいだ!(从日本来的=日本から来たさ)」
おば「为什么你会説漢語あ?(なんで中国語喋れるの?)」
私「我在日本自己学習ら(日本で自分で勉強しました)」

するとおばさんは、いたく感心した様子で、そうかそうか、まあ、じゃあここに座りな、みたいな感じで奥の机に促されました。
お茶の試飲をさせて頂けるようです。
着席するや否や、おばさんは色々な茶葉を持ってきて、アレコレ説明してくれます。
でもさすがに何言っているか聞き取り不能。

おば「てぇいが・しー・チェンラン・だ・チャーイエ。(これはティエンランの茶葉です)」
私「ティエンラン?」
おば「対対(そうそう)」
私「ティエンラン・しー・しぇんま?(ティエンラン是什么?=ティエンランって何ですか?)」
おば「唖~」

おばさんは、紙にペンで「天然」と書いてくれました。
ああ、天然の茶葉ってことなのね。
っていうか、そもそも天然じゃない茶葉が存在するものなのか不明ですが・・・。

私「うぉー・しーホワン・フー・ぱいちゃー(我喜欢喝白茶=私は白茶が好きです)」
おば「白茶?OK・・・」

「白茶」は、香港でいうところの「サウメイ(壽眉)茶」のことです。
香港の點心店で飲んだことがある、好きな種類のお茶です。
お店の白茶を試飲させて頂きました。
ふー、スッキリした味わいで癒されます。

やがて、おばさんは私がカタコト中国語しか分からないのを察してくれた様子。
その後は筆談を交えながら、色々なお茶を試飲しながら、いろいろ会話ができて楽しかったです。

おば「リーベンだ・ホワンジン・はおま?(日本的ホワンジン好吗?=日本のホワンジンはいいかい?)」
私「ホワンジン??」

えーと、ホワンジン・・・て何だっけな。
私が紙に「黄金?」と書くとおばさんは爆笑して、「环境」(=環境)と書いてくれました。
ああ、日本の環境はいいだろ?と聞いていたんですね・・・。

「黄金」も「環境」もカタカナ表記では「ホワンジン」ですが、

黄金=Huángjīn
環境=Huánjìng

と、実際は微妙に発音が異なります。
日本人がこれを聞きわけるのは至難の業・・・。
中国語ムズカシイアルネ。

で、かれこれ1時間ぐらい雑談してしまった。
でも色々とお話が聞けて楽しかったです。
結局、お茶のほうは、

白茶100g 40元
紅茶100g 60元

の合計100元を購入しました。
おばちゃん曰く、高級なランクのお茶だそうですが、相場が良く分からないので高いのか安いのか不明。
最初は200gずつ買う?みたいに勧められましたが、「タイ・ドゥオーラ!(太多了!=多すぎるよ!)」と言って100gずつにしてもらいました。
サービスで腹痛に効くというお茶もつけてくれました。
ちなみに「100g」は北京語では「イー・パイ・クー(Yībǎi kè)=一百克」。

おば「深圳后去哪里?=深センの次はどこへ行くのさ?」
私「去澳門=マカオに行くぜ」
おば「怎么走=どうやって行くの?」
私「从蛇口座船=蛇口から船に乗っていきます」

マカオ行きのフェリーのある港「蛇口」までの行き方も教えて頂きました。
いろいろ親切にしてくれますねえ、このオバさん。
ここから地下鉄を乗り継いで、だいたい1時間(大概一个小時左右)とのこと。

お茶のオバさんとサヨナラした後は、オバさんに教えてもらったとおり、地下鉄駅へ。
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切符自販機で切符(プラスチックのコイン)を購入。
硬貨と10元以上の紙幣のみ使用可能。
周囲には物乞いがいますので気を付けましょう・・・。

地下鉄の自動改札の前には、X線の検査機があり荷物チェックが行われていました。
香港とは違って、物ものしい警戒態勢・・・。
荷物チェック待ちで長蛇の列ができていますが、回転は速いです。
検査のあとは、プラスチックのコインを自動改札の読み取り機にかざして駅の構内へ入ります。

地下鉄内の様子。
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日本の地下鉄と同様に現在地の表示板もあり。
かなり近代的です。

お茶のオバさんの情報に従って、「世界之窗(世界の窓)」駅で乗り換え。
深セン湾沿いに走る地下鉄に乗って蛇口へ。

1時間ほどで蛇口のフェリーターミナルに到着。
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お茶屋のオバさん情報のおかげで無事に辿り着くことができました。
中国本土は何かと路上で怪しい人に声を掛けられることが多くて疲れますが、現地の人々と少しでも会話ができると結構楽しめます。
怪しい人も沢山いますが、普通に親切な人も沢山います。
文明化された日本や香港とは違って、より「人々との距離の近さ」を感じることができます。
そのあたりをうまく見極められるようになると、より楽しく旅行できるようになるでしょう。

次回、蛇口からマカオに向かうの編