2015/09/20
ドイツ旅2日目の午前。
アシャッフェンブルク最大の名所「ヨハニスブルク城」へやって参りました。
お濠のような溝があります。
水が張ってあるわけではなく、芝生になっているのが欧州流。
お濠を渡る石造りの橋を渡って、お城に攻め入ります。
特に銃眼などの防御施設も見当たらず、城防御力は低そうですが・・・。
あっけなくお城の中庭に到達。
重厚で美しい建物に囲まれて、圧倒されます。
お城というよりは、大きな市庁舎、といった感じです。
来た道を少し戻って、お城の入り口入ってすぐのところに、お城の博物館の入口があります。
ひっそりと営業中。
結構展示内容が充実している、という情報があったため、見学してみることに。
中に入ると、受付に女性がいました。
大人1名5.5ユーロとのことなので、お金を払って入場。
内部もカッコイイ木目調の造りになっています。
朝早かったせいかお客さんがほとんどおらず、始終私ひとりで独占状態でした。
この博物館の経営状態が心配されます。
入口付近に、戦争で爆撃されたときのお城を再現したジオラマあり。
第二次大戦でドイツの指揮官がここに拠点を置いたため、激しく攻撃されたのだとか。
その結果、1945年4月3日に連合国に降伏。
こういう説明書きを自分のペースでじっくりと精読できるのが、一人旅の良いところです。
その後、長い時間をかけて修復され、現在の姿に戻りました。
その復元工事の様子も展示されています。
この博物館、かなり巨大です。
建物の2Fと3Fに、沢山の絵画やいい仕事をしている土器などの展示が盛り沢山。
じっくり見ていると半日ぐらいかかりそうです。
こちらは絵画の部屋。
ちょっと蒸し暑い。
こんなような空調機が作動中。
温度や湿度を管理して、良好な保存状態を保っている模様。
昔のヨハニスブルク城を描いた写実的な絵画あり。
あまり絵画には詳しくないですが、描写の細かさに圧倒されます。
なぜかローマの遺跡のミニチュアの展示もあり。
なぜここでローマの展示なのかは不明ですが、かなりリアルな出来栄えに見入ってしまいました。
いい仕事している陶器類も沢山展示。
この高そうな陶器でドイツビールをゴクゴク飲んでみたい。
このお城に住んでいた高貴な方が使っていたらしいお部屋。
広い部屋に豪華な調度品が置かれています。
こういう部屋ではテーブルのまわりに椅子を置くのではなく、壁際に椅子が並べられているところに何か違和感を感じてしまいます。
椅子が離れていると、お話しにくくないですか?
別の部屋には、こんなような前衛的なアートもあり。
なんでもアリな感じです。
お城の中には、教会も標準実装されています。
この教会の内部も見学できます。
教会の後方には・・・。
プロジェクターが設置されています。
これによって、今流行りのプロジェクション・マッピングを使って祭壇の各部の解説音声(ドイツ語ですが)が流れる仕組みになっています。
上の写真は、空襲で祭壇がダメージを受けたあと、復元されましたあー的なシーン。
ドイツ語なので意味はよく分かりませんでしたが、最新のテクノロジーを駆使した興味深い展示でした。
一通りざっと見て回って、所要時間はだいたい1時間少々でした。
じっくり見ると2~3時間はかかるでしょう。
トイレ行くときに、ドアに「H」「D」と書かれているだけで、どっちが男子トイレか迷ってしまいました。
(Hが男子(Herren),Dが女子(Damen)です)
博物館好きな方はぜひどうぞ。