2018/01/03
ホーチミン旅初日の午後。
ブイビエン通り近くのフォーのお店でお昼ご飯を頂いた後は、荷物を預けただけでまだチェックインしていない滞在ホテル「ロッテ・レジェンドホテル・サイゴン」に戻ります。
でもホテルまで、30分以上かかって歩くのはダルい・・・。
暑いし、バイクの排気ガスが酷いし、道路を横断するのが大変だし・・・。
かと言って、タクシー捕まえるほどの距離でもないし。
そこで思いついたのが「路線バス」。
ホーチミン市内に緑色の路線バスが走っているのをよく見かけます。
時折、新しくてキレイなバスが走っているのを見かけたりもします。
どこに連れて行かれるか分からないので最初は敷居が高いですが、ネット接続したSIMフリースマホが使えれば、なかなか便利に乗りこなすことができました。
しかも料金はたったの5000~6000ドン(約25~30円)均一で激安です。
というわけで、本記事では実際に路線バスに乗ってみた体験レポートをお送りします。
ホーチミンの定番バスアプリ「Busmap」
まずは、どのバスに乗ればいいかを調べるために「Busmap」なるアプリをスマホにインストールします。
リンクは下記。
https://busmap.vn/
上記のリンクから、iphone版とAndroid版のアプリをダウンロードできます。
PCでもWebブラウザ上で動作させることができます。
このアプリで、ホテル行きのバスを調べてみたところ・・・。
9月20日公園バスターミナル始発の88番バスに乗れば、ちょうど滞在ホテル「ロッテ・レジェンドホテル」の目の前に連れて行ってくれることが判明。
さらに、このアプリを使えば・・・。
次のバスがどこまで来ているかも、リアルタイムで表示させることができます。
バスがいつ頃来る予定なのかが分かるので、非常にありがたい機能。
エイヤ、と乗ってみる。
今回の乗車場所は、88番バスの始発のバス停(9月20日公園バスターミナル)でした。
なので、バス停で待っていると、駐車場に止まっていたバスがやおら動き出し、バス停に止まってドアを開けてきます。
途中から乗る場合は、手を上げるなどして「乗車するぜ!」という意思表示をしないと、無情にも通り過ぎて行ってしまうようです。
一応、前乗り・後ろ降りのようですが、開いたドアからテキトーに乗り込めばOK。
最初は勝手が分からないので不安がつきまといますが、覚悟を決めて乗り込みましょう。
車内で係の人に運賃を払う
バスの車内には、運転手さんの他に料金集め係のような人が乗っていて、乗り込むとすぐにお金を集めにきます。
運賃は5000ドンか6000ドン(路線によって異なるみたい)の均一料金。
88番バスは6000ドンでした。
日本のバスのような「整理券を取って、乗車距離に応じて運賃が変わる」みたいな複雑な料金体系は理解不能なので、均一料金です。
「シックス?ファイブ?」とか聞くと、料金を教えてくれるので、現金で支払います。
料金集め係の人は、1000ドンや2000ドン紙幣の札束を持っているので、「1万ドンを払って、4000ドンお釣り」ぐらいなら可能です。
が、それ以上の高額紙幣だとお釣りはキビシイかもです。
運賃を払うと、こんなような乗車券を貰えます。
やった。乗れた!
異国の路線バスに初めて乗車できたときの達成感は格別です。
車内の様子
この時は、昼間に乗ったこともあり、バスはそんなに混雑しておらず。
車内はエアコンが効いていて、涼しく快適でした。
暑い外を歩いて移動するよりも、数倍楽ちんです。
この時は、地元の人々が数名乗っているのみで平和でした。
ただし通勤・通学時間帯は混雑するようです。
私が乗ったときは、お客さんの数が少なく、特に身の危険は感じませんでした。
が、何があるか分かりませんので、乗車中は常に身の回りの物や貴重品に十分に気を付けましょう。
営業運転中に料金集め係のおばちゃんが買い物へ(笑)
無事に着席して、窓からの景色を眺めていると、バス停でもない場所でいきなりバスが停車しました。
私「???」
バスの扉が開いて、料金集め係のおばちゃんが楽しそうに降りて行きます。
∑(゜д゜υ)え?
何処行くの?
仕事中じゃないの?
係のおばちゃんは、家電量販店の入口付近に並んでいる電気ポットを買いたいらしく、どの電気ポットにしようか悩んでいます。
あの~、お客さんが皆待ってるんですけど・・・。
でも運転手さんも他のお客さんも、特に怒ることもなく普通におばちゃんが戻ってくるのを待っています。
なんという大らかな人達なんだ・・・。
5分ほどして、購入した電気ポットを片手におばちゃんが戻ってきました。
運転手「いいの買えたかい?(想像)」
おばちゃん「買えたわよ。安かったわよ!(想像)」
みたいな会話が交わされて、何事もなかったかのようにバスは出発するのでした・・・。
異国ならではの光景を目にすることができて楽しかったです。
降車ボタンを押して下車
バス移動中は、スマホのGPSで常に現在地を確認します。
そろそろ降りる段になったら、どうするか。
- 降車ボタンがある場合は、ボタンを押して知らせる
- 降車ボタンがないようなボロいバスの場合は「スオン!(降り
ます)」と言って降ろしてもらう。
6回ぐらいバスに乗りましたが「スオン!」を使ったのはこの1回だけで、他は降車ボタンが使えました。
均一料金なので、降りるときは特に何もせずに降車すればOKです。
ホテルの目の前で降りることができたものの・・・
バッチリとホテルの目の前のバス停で降車することができました。
イメージ通りにバス移動できると、なんとも言えぬ達成感があって楽しいものです。
しかし・・・。
ホテルの入口へは、交通量の多い道路を横断しなければなりません。
しかもこの道路、信号機が全くなく、ひっきりなしに大量の自動車とバイクがビュンビュン走っています。
近くに地元の人もおらず、歩行者は私一人の状態。
うーむ、ここを強引に横断しようものなら軽く死ねる・・・。
目の前にホテルが見えていながら、道路を横断できず立ち尽くすのみ。
ここでずっと待っていても埒が開かないので、信号がある交差点までぐるーっと大回りしてホテルに戻ったのでした・・・。
ホーチミンの路線バス利用方法のまとめ
細かいアクシデントはあったものの、なんとか無事にホテルまで戻ることができました。
一度コツを掴んでしまえばしめたもので、ホーチミン滞在中は何度も路線バスに乗って移動していました。
以下、路線バス移動の良い点と不便な点のまとめ。
良い点
- タクシーよりも安い(5000~6000ドン)
- 地元の人々の生活を垣間見ることができる
- なんとなく達成感のようなものを感じることができる
不便な点
- 夜9時ぐらいになると、本数が激減してしまう
- 通勤通学時間帯は混んでいる(らしい)
- 乗る前にあらかじめアプリ等でバスルートを調べる必要があり
今回のホーチミン滞在時は、バスの車内で特に危ない目には遭いませんでしたが、ご利用の際はくれぐれも身の回りの持ち物にご注意ください。