2017/12/31
成都旅2日目の午後。
文殊院とその周辺をウロウロした後は、「茶座」にて一服することにします。
こちらがその「茶座」の入口。
「香園」と書かれた、昔ながらの味のある門構えです。
文殊院のすぐお隣にありました。
「茶座」は、文字通り、お茶を飲むための座椅子やテーブルが置かれている公園のような場所のこと。
成都には、ここ文殊院のほか、市内の各地に「茶座」なるスペースがあり、人民の皆様の憩いの場になっているのだとか。
諸先輩方のブログを拝見してその存在を知り、是非是非試してみたい、というわけでやってきたのでした。
門から入って右手に受付のようなカウンターがあり、まずはそこでお茶の葉を購入します。
「茶座」を利用するには、必ずお茶の葉を購入することが暗黙のルールになっています。
茶葉を購入せずに、場所だけ利用するのは控えましょう。
お茶の種類は色々ありますが、どんな味なのか不明なので、シンプルに一番お安い「素茶(su1cha2) 10元」にしました。
お茶の入った小さな紙袋と、レシートを貰います。
その後の勝手が分からずキョロキョロしていると、園内の係員っぽいおにーさんが登場。
おにーさん 「我帯你一起走(一緒に行くアルよ!)」
私 「謝謝你(おおきに~)」
おにーさん 「らいぐぉでぃーいーつー?(来過第一次?=初めて来たアルか?)」
私 「第一次来(初めて来たねん)」
おにーさん 「OK~」
私のようなよそ者でも丁寧に案内して頂けるとは。
またしても成都の好感度アップです。
園内の様子。
あちらこちらで、竹の椅子に座って、地元の人々が談笑中。
おお~いい感じではないですか。
冬の外なので結構寒いですが、園内ほぼ満席状態です。
おにーさんに連れられてきたのは、こちらの「取水区」。
ワゴンの上に、大きなポットがいくつも置かれています。
お湯の係のお姉さんに、レシートを見せると、湯飲みと熱湯の入ったポットを1セット貸して貰えました。
なるほど、そういうシステムか~。
おにーさんは、空席を見つけてくれました。
熱湯の入ったポットはかなり巨大で重いです。
それゆえ、外が寒くてもなかなかお湯が冷めないわけです。
でもひっくり返すと大惨事になるので、取り扱い注意です。
敷地の端っこに、竹の椅子が沢山置いてあり・・・。
自分で自分の椅子をゲットするシステムのようです。
このギシギシときしむ竹の椅子がなかなか味があってよいですね。
今回は、おにーさんが椅子を持ってきてくれました。
何かと親切ですねえ。
おにーさん 「ではごゆっくりどうぞ(の中国語と推測)」
私 「謝謝」
では、お茶を作りましょう。
購入した「素茶」は、そっけない紙の袋に少しだけ入っています。
お茶の葉を湯飲みに入れて・・・。
茶葉の量は少ないですが、ご心配無用。
では、お湯を注ぎましょう。
お湯を入れると茶葉がどんどん膨らみます。
鉄観音かな?
湯飲みの蓋に少し隙間を空けて・・・。
お口の中に茶葉が入って来ないようにうまくガードしながら、お茶を頂きます。
ふはー。
温かいお茶が腹の底に染みわたります。
中国のお茶の葉はタフなので、少量でも4杯~5杯ぐらいいけちゃいます。
飲みすぎるとトイレがメチャ近くなるのでご注意を。
(敷地内にトイレもあります)
飲み終わった湯飲みとポットは、そのまま放置しておけば、そのうち係員さんが片づけてくれます。
しばし竹椅子に座って、地元の皆様や係員氏の様子を観察。
いや~、このマッタリした時間、最高。
ちょっと寒いけど・・・。
今度は、もう少し温かい時期に来てみたいものです。
お一人様でも、全く問題なし。
お隣では・・・。
地元の親子が春節の飾りつけ?を熱心に作成中の様子。
ほのぼの~。
人々の生活の一部に溶け込んでいるんですねえ。
こちらは茶座での禁止事項。
イラストつきなので分かり易いです。
- タバコ禁止
- 飲酒禁止
- 肉や魚などの生もの禁止
- トランプ(大統領じゃないほう)禁止
- ペットの連れ込み禁止
とのこと。
小腹を満たしたい方は・・・。
ヒマワリの種や落花生を購入可能。
一袋5元(約80円)なり。
メチャ安っ。
お茶じゃなくて、コーヒー派の方は・・・。
咖啡のお店もあります。
今回は利用せずでしたが。
「心香」という立派なお屋敷もあり。
中は食堂のようなスペースになっています。
団体さんがお食事するような感じ?
この建物の2階では・・・。
火鍋などのガッツリ系の「素食」が頂けるとのこと。
漢字なので、なんとなく意味が分かります。
というわけで、初の「茶座」体験でした。
冬場なので、かなり冷えましたが、昔ながらの成都の人々の生活に溶け込めたような感じがして、いい思い出になりました。
こういうのんびりとした空間が未だ沢山残っているのが、成都の魅力と言えます。
また来よう、成都。
茶座でマッタリした後は・・・。
付近の露天商を見学して、一旦ホテルに戻ります。
次回は、晩御飯の編