香港食その73 新嘗滿粥店@皇后大道西

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2012/09/15
香港旅行2日目の朝8時ごろ。
ホテル近くの皇后大道西をウロウロして、朝食のお店を捜索します。
この付近、あまり朝からやっているお店がありません。
が、少し歩いたところに。ローカル・オーラ満載のお店が営業しているのを発見。

新嘗滿粥店
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店頭においしそうな油条(長い揚げパン)が陳列されています。
中を覗くと、そこそこ地元の人々で繁盛している様子。
下調べもせず、適当に見つけたお店なので、いささか不安ではありますが、突撃!

店員「げいわいあー?(何名様)」
私「ワン(1名)」

店員のオバちゃんに促されて、奥のほうの席に着席。
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地元民になったような雰囲気です。
お店は奥行き方向に長い空間となっています。

メニューは、外国人旅行者には厳しい手書きの壁メニューのみ。
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粥メニューがほとんどで、もやし焼きそばとか揚げパンもある様子。
どのお粥にしようか迷っている間に、店員のおばちゃんがやってきて、オーダー待ちになりました。まだ早いよー。
しかしここは落ち着いて、お粥と揚げパンにしよう、と意を決します。

でも、どうやってオーダーしようか・・・。
テーブルにメニューがあれば、万国共通の「指差し発注」が可能なのですが、壁メニューしかないので、その手は使えません。

このシチュエーションでとりうる作戦は

A、英語メニューを持ってきてもらう
B、やおら壁メニューに駆け寄って、指差し発注。
C、壁メニューを読み上げて発注

となります。

Aの場合は、「イングリッシュ・メニュー・プリーズ」とか「ちょいぱーい(菜牌=メニュー)」とか言えよいのですが、このローカル店でそんな細やかなメニューを準備しているとは思えませんし、英語が通じる率も低いです。
きっと、「アアアー?」と怪訝な顔をされて、話がこじれることでしょう。

無難なのはBのパターンですね。
ただ、地元民がたくさんいる店内で、いきなり席を立って壁メニューに駆け寄るのは、注目を浴びることになり、少し恥ずかしいものです。
でも通常は、この方法しか食べたいものを伝達する手段がありません。

Cを実行するには、当然メニューを広東語読みできなければなりません。
スマホのアプリを使って、読み方を調べることは可能ですが、いかんせんすでに店員さんが横にスタンバっていますので、そんな余裕はありません。

さて、どうするか。
壁メニューをよーく見ていると、右端のほうに「皮蛋瘦肉粥(ピータンとお肉の細切れのお粥)」を発見。
これなら少し前に、広東語読みを調べたことがあるので読み方が分かります。
コレダ!!!

私 「ぺいだーん・さうよっじょっ!(皮蛋瘦肉粥)」
店員「ぺいだーん・さうよっじょっ?」(といいつつ、壁メニューの皮蛋瘦肉粥を指差す)
私 「イエス、イエス!(喜)」

おおー、辛うじて通じたぜー。俺ってすごいなー。
続いて・・・

私 「ようてぃあお(油条=揚げパン)」
店員「OK」

こちらは、すんなりと通じました。
後で気づいたのですが、「ようてぃあお」って広東語じゃなくて、普通話でした。
まあ、通じればなんでもいいわけです。

1分ほどで、皮蛋瘦肉粥(12HKD)と油条(5HKD)登場。
油条をちぎって粥に入れるのよ!と店員のおばちゃんがジェスチャーで教えてくれました。
ンゴイサーイ。
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お粥、メチャうまいです。
濃すぎず、薄すぎずダシが効いているのと、細いお肉とピータンがゴロゴロと底に沈んでいて、これらもまた美味です。
油条も、揚げたてのアツアツで、カリッとしていて、ほどよいしょっぱさで、なかなかGOODです。
お粥とは実によく合います。
あー思い出すとまた食べたくなってきたー。
量的には、朝ごはんとして十分な量があります。
これで合計17HKD (180円ぐらい)って安すぎる。

お店の奥には、なにやら祭壇のようなものがあり。
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すっかり地元民気分でお粥をすすります。

少し入店するのには勇気がいるけれど、皆様もメニューの広東語読みを覚えて、ぜひチャレンジしてみてください。
メニューの広東語読みを調べるAndroidアプリは、こちらの記事をご参照のこと。